第48回世界遺産委員会に併せて開催された文化イベント


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第48回世界遺産委員会に併せて開催された文化イベント

Cultural Events in Conjunction with the 48th Session of the World Heritage Committee

佐藤 桂 Katsura SATO / ウーゴ ミズコ Mizuko UGO

写真5

はじめに

2026年7月19日から29日まで韓国の釜山で開催された第48回世界遺産委員会に日本イコモスとしてオブザーバー参加した。筆者らは23日朝に羽田空港から金海空港に飛び、そこから地下鉄を乗り継いで(写真1)、午後3時頃に会場である国際コンベンションセンターBEXCO(釜山広域市海雲台区)に到着した(写真2)。

写真1 釜山地下鉄車内で見た世界遺産委員会のポスター

写真2 国際コンベンションセンターBEXCO

建物には左右二つの入口があり、向かって左手は関係者のみが入場できる委員会の会場、右手は一般に公開されたエキシビション「K-Heritage House」の会場であった。私たちは左手の入口から入り、受付でQRコードを提示して参加証を受け取った後、手荷物検査(写真3)を通過して会場内に入り、午後のプログラムから参加した。会議ではちょうど、ロンドン塔(United Kingdom)の保全状況審査(SoC)の審議が行われていた。

写真3 委員会会場入口に設置された手荷物検査場

筆者らはこの後、26日午前まで委員会に参加・傍聴した。審議の様子や論点等については他の執筆者に譲ることとし、本稿では、委員会に併せて開催されていた様々な文化イベントについて、見聞できた範囲で報告したい。

1. 無形文化遺産フェスティバル「山火賁 HEXAGRAM 22」

23日夕刻、会場に隣接するBEXCO オーディトリアムで開催されていた国家遺産庁・国立無形遺産院(National Intangible Heritage Center)主催の無形文化遺産フェスティバルの舞台を見学した(事前にインターネットで予約)。タイトルとなっている「山火賁」とは『易経』第22卦「賁(ひ)」を指し、これは「美しく飾ること、彩ること」を意味する卦であるという。無形文化遺産保持者が次々と舞台上に登場し、最上質の伝統芸能を最先端の舞台美術で展開する、煌びやかで豪華なパフォーマンスであった。およそ4,000席を収容するホールは見たところ満席で、観客のほとんどは地元の人々であったような印象である。

1時間以上に及んだ舞台は、【息、声、線、光、場、礼、調和】という7部構成で、朝鮮時代の軍楽・行進音楽「大吹打」入場で始まった【息】。続いて伝統声楽「西道ソリ」の独唱があり【声】、伝統的な帽子を着けた一団が美しく舞う「笠の舞」【線】(写真4)、伝統楽器(奚琴、雲鑼)の旋律と太平舞の重なり【光】、巫俗儀礼「クッ」とテクノサウンドに獅子遊びが交差する【場】(写真5)と続き、息を呑むような美しさと迫力であった。そして、市民たちが舞台上で宗廟祭礼楽のなか、一人ひとりが「未来に残したいもの」を紹介する時間【礼】は、特に印象的であった。最後はアリランの合唱【調和】で締め括られ、大いに盛り上がった。過去と現代とをミックスし、市民を巻き込む実践的芸術の生きた力を感じた(ダイジェストがYoutubeで公開されている)。

写真4 「カッチュム 笠の舞」

写真5 巫俗儀礼「クッ」と獅子遊び

2. サイドイベント

世界遺産委員会開催に併せて、7月20日から27日まで、別棟では本会議に重複しない時間帯(昼休みや夕方等)に多くのサイドイベントが開催されていた(写真6)。筆者らも時間をやりくりしがら、できる限りこれに参加したが、複数のイベントが同時に開催されるため、いずれも部分的・限定的な参加にとどまった。

日本に関係するものとしては、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群保存活用協議会によるTraces of Faith and Exchange Linked by the Sea: New Developments in International Joint Research Stemming from the Japanese World Heritage Site(海が繋ぐ信仰と交流の軌跡 日本の世界遺産から始まる国際共同研究の展開)」(Room 104、24日昼に開催)、文化遺産国際協力コンソーシアムと文化庁が主催するThe Mission and Activities of JCIC-Heritage: A Cross-sector Network Connecting Experts and Institutions for Heritage Conservation(Room 105、25日昼に開催)があるが、これらについては本号に関連記事があるので、そちらをご参照いただきたい。

写真6 サイドイベントのスケジュール

上記以外のイベントとしては、International Centre for the Interpretation and Preservation of World Heritage Sites (WHIPIC)主催によるFrom Principles to Practice: Reimagining Heritage Interpretation Together(Room 101、24日昼に開催)(写真7)、International Indigenous Peoples' Forum on World Heritage(IIPFWH)とWorld Heritage Centre、IUCN、ICOMOS、ICCROMの共同主催によるAdvancing Indigenous Peoples’ Heritage, Values and Participation under the World Heritage Convention(Room 104)さらにAfrican World Heritage Fund(AWHF)主催によるCelebrating Two Decades of Sustainable Investment in Africa’s Heritage(Room 105)(写真9)が同時間帯に開催されていた他、25日昼にはInternational Centre for the Interpretation and Preservation of World Heritage Sites(WHIPIC)とInternational Information and Networking Centre for Intangible Cultural Heritage in the Asia-Pacific Region(ICHCAP)の共同主催によるSynergies between Tangible and Intangible Heritage: Integrated Approaches to Heritage Management in East Asia(Room 101)(写真8)、World Heritage Centreと中国福建省泉州市開催の「From Quanzhou Symposium to Action Plan. Advancing World Heritage Cooperation between UNESCO, Africa and China」(Room 104)(写真10)が、25日夕刻にはWorld Heritage Watchが主催するWorld Heritage Sites Maps: An Understand Tool for World Heritage Presentation, Interpretation and Management(Room 103)(写真12)、FOPCHEN (Foundation for the Preservation of Cultural Heritage and Nature)主催の「Dialogue on 20th Century Heritage: the Modern Heritage of Africa within the 1972 Convention」(Room 105)(写真11)が開催されていた。

カテゴリー2センター、NGO、UNESCO国内委員会が中心となり企画されたサイドイベントは大変充実しており、本会議のない時間帯をすべて埋め尽くしていた。世界遺産条約の実践に携わる方々が活動報告するだけでなく、今後の計画の紹介に重きを置き、プロジェクトのお披露目、それに関する意見交換の場となっていた。取り扱うテーマとしては、近代遺産と脱植民地化やコミュニティーの世界遺産決議への積極的な参加、サイトマネージャーの育成や無形文化遺産と有形文化遺産の融合、といったホットトピックが目立った。こうしたサイドイベントには、政治や外交上の問題が過剰に表面化するところがなく、むしろ世界遺産の真の議論が展開されていたように感じた。中でも、韓国が長年にわたって発展させている世界遺産のインタープリテーションとプレゼンテーションに関する活動と、アフリカの文化遺産に関連するプロジェクトには圧倒的な熱量を感じた。

まず、2019年の第40回ユネスコ総会で認められたウィピック(WHIPIC)は、2008年のICOMOS Ename Charter for the Interpretation and Presentation of Cultural Heritage Sitesを基盤とし、より包括的な世界遺産のインタープリテーションとプレゼンテーションの実現に向けたガイドラインやマニュアル作りで知られている。今回、複数のサイドイベントに携わっていたが、24日の「From Principles to Practice: Reimagining Heritage Interpretation Together」では、これまでの経緯を振り返りながら、世界遺産のインクルーシブな解釈に向けた今後の計画を説明した。それは、インタープリテーションとプレゼンテーションを文化遺産の保存と活用、そしてマネージメントの一環として位置づけ、関連する原則の定義をより具体化することである。最終的には、世界遺産を訪れる人々にとって、世界遺産が秘めている多くの意味を深められる、交流の機会となることが期待される。文化遺産を取り巻くコンセプトとして、「オーセンティシティー」の次は、「インタープリテーション」が今後大きく展開される話題になっているように思われた。(写真7)

写真7 WHIPIC主催「From Principles to Practice: Reimagining Heritage Interpretation Together」の今後の計画

WHIPICのもう一つのサイドイベントは、International Information and Networking Centre for Intangible Cultural Heritage in the Asia-Pacific Region(ICHCAP)と共同主催のSynergies between Tangible and Intangible Heritage: Integrated Approaches to Heritage Management in East Asiaだった。この重要な課題に関する法制度やマネージメントプラン等の分析結果が示されてはいたが、どちらかと言えば無形文化遺産寄りの内容に終始していたように見受けられた。そのため、全体として2004年の「大和宣言」から20年以上たって進歩があるものの、無形文化遺産と有形文化遺産の統合的アプローチの実現まではまだまだ長い道のりであることを思わされた。ただ、見方を変えれば、インタープリテーションとプレゼンテーションを深める余地がまだまだあるという確認にもなる。また、今回は特にpeople-place-practiceをテーマにモンゴルのブルカン・カルドゥン山の山岳信仰が事例紹介されていたが、有形文化遺産と無形文化遺産の共通の言語作り、場所のマッピングや共同マネージメント等が具体的な共同作業として挙げられており、今後のさらなる推進に期待を感じさせた。(写真8)

写真8 「Synergies between Tangible and Intangible Heritage: Integrated Approaches to Heritage Management in East Asia」会場の様子

次に、アフリカ関連のサイドイベントでは、African World Heritage Fund(AWHF)主催のCelebrating Two Decades of Sustainable Investment in Africa’s Heritageにおいて、これまでの活動が2027年5月に予定されている第1回アフリカ世界遺産サイトマネージャー・フォーラムの開催へ繋がったのかが説明されていた。カスビのブガンダ王国歴代国王の墓の再建(2013~2016年)や、ナイロビで行われたオーセンティシティーに関する国際会議(2025年)の活動等、アフリカにおける文化遺産に関連するキャパシティ・ビルディング活動が紹介されていた。今後の目標として、特にサイトマネージャーのオーナーシップの向上、さらなるコミュニティーの参加、そしてアフリカの国家間の協力が挙げられ、関係者や参加者の積極性と前進力が強く印象づけられる内容だった。(写真9)

写真9 「Celebrating Two Decades of Sustainable Investment in Africa’s Heritage」で発表された、第49回の世界遺産委員会に向けたアフリカの遺産のためのロードマップ

中国福建省泉州市が開催したFrom Quanzhou Symposium to Action Plan. Advancing World Heritage Cooperation between UNESCO, Africa and Chinaは、泉州市で行われたアフリカの世界遺産を対象とした国際協力に関するシンポジウムの成果、中国のユネスコ信託基金を通した活動を紹介するものだった。シンポジウムでは、泉州市が今後、世界遺産登録を目指すアフリカの文化遺産と自然遺産の推薦書作成、世界遺産のマネージメント、ITツールや大学間の協力のハブとしての役割を担うことが示されていた。アフリカと中国における世界遺産のマネージメントに関する体験紹介に続いて、具体的なアクションプランが発表されていた。(写真10)

写真10 「From Quanzhou Symposium to Action Plan. Advancing World Heritage Cooperation between UNESCO, Africa and China」会場の様子。泉州の花飾りを纏うアフリカの専門家たちが会場をより一層華やかに彩った。

参加できた三つ目のアフリカ関連イベントは、FOPCHEN (Foundation for the Preservation of Cultural Heritage and Nature)主催のDialogue on 20th Century Heritage: the Modern Heritage of Africa within the 1972 Conventionで、アフリカにおける新しいカテゴリーの文化遺産の検討が主な議論内容であった。1994年のグローバル・ストラテジーが採択されて以降、徐々にアフリカの世界遺産登録件数が増えていったが、より多様な文化遺産の模索が求められることが主張された。今回のイベントはとくに20世紀の文化遺産に焦点を当て、ICOMOS、IUCN、ICCROMの代表を招待し、Cape Town Document on Modern Heritage(2022年)とNairobi Outcome on Heritage and Authenticity(2025年)を踏まえた上で、モダン・ヘリテージの定義について議論がなされた。植民地時代の建築の理解の仕方、現地の建築家による建築との関係が複雑に交錯する中で、モダンは植民地時代を含むべきであるか、排除すべきなのかについて意見交換がなされた。そして、それはアフリカのみの課題ではないことも指摘された。例えば政権が大きく転換したチェコにおけるモダン・ヘリテージの場合も、民主化時代に産み出されたものを対象とするのか、あるいはそうでないのか、という事例紹介もあり、モダニズムの定義の課題はアフリカの国々に限られたことではないことが明らかとなり、今後の研究の必要性やインベントリー作成の必要性もハイライトさせた貴重な議論となった。(写真11)

写真11 FOPCHEN主催「Dialogue on 20th Century Heritage: the Modern Heritage of Africa within the 1972 Convention」

その他のサイドイベントとしては、World Monuments WatchによるWorld Heritage Sites Maps: An Understand Tool for World Heritage Presentation, Interpretation and Managementが、世界遺産の登録のみならず、インタープリテーションとプレゼンテーションとマネージメントにおける地図の重要性を指摘していた。世界遺産登録時の地図の状況の変遷を振り返り、提出済みの推薦書の中で地図が改善された推薦書の数、まだ地図のない推薦書の数など、現状を分析した上で事例紹介がなされた。世界遺産の範囲(境界線)を明確にすることにより、世界遺産のOUVやインタープリテーションとプレゼンテーションとマネージメントはもちろんのこと、遺産登録後の周辺地域へどのような影響が及ぶかの分析や、見学者と住民とのより構築的な交流についても、詳細な地図情報がもたらす利点について説明がなされた。(写真12)

写真12 「World Heritage Sites Maps: An Understand Tool for World Heritage Presentation, Interpretation and Management」

最後に、第47回世界遺産委員会における決議のフォローアップとして、International Indigenous Peoples' Forum on World Heritage(IIPFWH)とWorld Heritage Centre、IUCN、ICOMOS、ICCROMの共同主催によるAdvancing Indigenous Peoples’ Heritage, Values and Participation under the World Heritage Conventionがこれまでの活動と、そして今回認定されたBusan Declarationによって加えられた六つ目の「C」、Collaborationにも後押しされ、第49回世界遺産委員会に向けた活動として、世界遺産関連の決議へ先住民の積極的な参加実現に向けたロードマップ作りについて議論がなされた。このサイドイベントの予告はUNESCO世界遺産センターのHPでも見ることができる。

こうしたサイドイベントへの参加を通して、自然遺産と文化遺産のより包括的な保護活動の具体例を数多く知ることができ、その活動の大きな原動力が世界遺産条約であることを再確認することもできた。全体を通じてキーワードを挙げるとしたら、「インタープリテーション」と、共有されるべき場所としての世界遺産、「シェア・シェアルド」ではなかっただろうか。その思いを胸に、現場でプロジェクトに尽力する関係者、専門家、コミュニティーまでが、国際交流と国際協力を確実に先導しているように思われた。

サイドイベントはいずれも満席状態だったが、それぞれの会場で丁寧なおもてなしが印象深く感じられた。イベントには提供された食事を頂きながら参加でき、学術資料のみならず、扇子が添えられるなど細かな心遣いが随所にうかがえ、会場の学術的な盛り上がりを温かなホスピタリティがうまく下支えしていたように思う。

3. エキシビション「K-HERITAGE HOUSE」

一方、隣接するBEXCO Exhibition Center Hallでは、国家遺産庁(Korea Heritage Service)主催のエキシビション「K-HERITAGE HOUSE」が開催されていた。入場は無料で、夏休みということもあってか、子供連れなど多くの人々が連日、開場前から長い行列をなしている様子が見受けられた(写真13)。

写真13 展示会場入口前に並ぶ人々(およそ4時間待ちだったとのこと)

展示会場はHeritage Future、Heritage Archive、Living Heritage、Collaboration Zoneという4つのパートから構成され、場内に入ると目の前に大きな紙張りの城壁があり、ここから韓国の歴史と文化を「一つの壮大な物語」として体験できる没入型のデジタルコンテンツ(Immersive digital content)に入る(写真14)。ここでは、高精細プロジェクションマッピングや3Dデジタルアーカイブなどが駆使された通路を進みながら、国家遺産の背景となる壮大な時間を感じる仕掛けである。

写真14 「ヘリテージ・フューチャー」メディアアート展示の入口

Heritage Archiveのパートでは、韓国の国内全土に分布する世界遺産(暫定リストを含む)が一つひとつブースで紹介されるとともに、これらを現代に伝える史料や文書などの記録が技法や材料も併せて、丁寧に解説されていた。「記録」にフォーカスすることで、過去と現代を繋ぎ、さらに未来に継承される遺産の価値や意義を改めて考えさせられることになる。

文化財建造物の保存修理に関しては、図面や写真による修理記録をデジタルデータ化してアーカイビングし、包括的に管理する国家遺産庁の取り組みが紹介されていた(写真15)。ここでは修理履歴の記録と管理のため「HBIM」を活用し、すでに100万を超えるデータベースが完了していることが展示されていた。日本の文化財建造物保存修理にとっても大いに参考となる事例ではないだろうか。

写真15 国家遺産庁のデジタルアーカイビングを紹介するブース

Living Heritageのパートでは、伝統工芸の職人たちがその場で手を動かし、伝統的な帽子「カッ」や螺鈿細工などを実践しているブースがあり、多くの人が行列をつくっていた(写真16)。生きた建築遺産に関しては、都市建築guga(ソウルを拠点とする建築設計事務所)が文化財庁(2024年から国家遺産庁)とともに実施している4つのプロジェクトの紹介を始め、近現代の都市遺産が模型や図面、映像などで大変魅力的に展示されていた(写真17)。

写真16 伝統工芸のブースに並ぶ人々

写真17 国家遺産庁・docomomo Korea・gugaによる生きた建築遺産の展示

また、Collaboration Zoneでは、伝統音楽の舞台「K-Heritage Stage」や、伝統的な衣食住の文化を新しいデザインのグッズや食品などで販売する「K-Heritage Store」など、すべての人々が楽しめるコーナーとなっていた。伝統楽器の演奏や伝統衣装の着用などの体験コーナーも充実しており、楽しく、美しく、今を生きる文化として紹介されていることが印象的であった。

おわりに

以上、簡単ではあるが、今回の世界遺産委員会に参加して見聞した文化イベントについて報告してきた。会議だけでなく、こうした様々なイベントからも大いに刺激を受け、勉強になったが、情報量過多でいまだ十分に消化しきれておらず、この気持ちを糧に今後も学んでいきたいと思う。

日本でも伝統文化や世界遺産は一般の人々にも大変人気があるが、現代的で斬新なアップデートの芸術的水準と国家主導の世界戦略という意味では、今の韓国の勢いは圧倒的である。「K-Pop」や「K-Movie」などと並び、世界にその魅力を発信し続ける「K-Heritage」のソフトパワーに、我が国も学ぶべきことは多いであろう。個人的には、木や紙といった柔らかい材料を用いた空間演出など、日本と通底する建築文化の淡麗で洗練されたセンスに大いに心を動かされ、わくわくするような数日間であった。

写真13 リフレッシュコーナーの空間演出

(武蔵野大学/学習院大学)