木の国内委員会NSC-wood報告


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木の国内委員会NSC-wood報告

NSC-wood Report

土本 俊和 Toshikazu TSUCHIMOTO

木の国内委員会NSC-wood報告

木の国内委員会NSC-woodは、2024年6月21日(金)、17時から18時30分まで、対面(東京大学工学部1号館304室)およびオンライン(zoom)での会議を企画した。対面での参加者が3名で、オンラインでの参加者はなかった。話し合いは、限られたメンバーでなされたが、その骨子を報告したい。まず、2023年 IIWCのボードメンバー選挙後の新しい体制での活動についての報告があった。つぎに、2024年IIWC韓国開催(8/26-30)について、開催期間が日本建築学会大会と重なっているため、日本からの参加がすこぶる難しい点を話し合った。さらに、これからの研究課題について、木の建築に関する保存理念の動向に関する論点、ならびに、民家の樹種選択に関する論点を検討した。最後に、ICOMOSの最近の動向について意見を交換した。なお、木の遺産の保存に関する原則(PRINCIPLES FOR THE CONSERVATION OF WOODEN BUILT HERITAGE)は、インド・ニューデリーで2017年に開催された総会で採択されたもので、木の建築に関する保存理念と深く関わる。これは、1999年にメキシコ・グアダラハラで採択された内容を木の国際委員会IIWCが母体となって2012年から改訂していったものである。現在、日本ではその内容が英文で知られているが、もうすぐ邦訳が完成する。